Secret Shakespeare
Secret Shakespeare
を観た。
BlogTOを見てると「Shakespeare」の文字。
こちらに来るとき。「シェイクスピアが上演されていたら絶対に見たい!」と思っていたので、
記事を見てみるとなんとも興味深い企画。
キャストは1か月ほど前に戯曲を与えられるが、顔合わせ・初稽古はなんと当日の朝。
そこから12時間ほど稽古をし、その日の夜に上演。
観客には戯曲を知らせず、上演開始キャストのセリフの一言目でなんの戯曲かがわかるという。。
世界中に知られているシェイクスピアの戯曲だからこそできるこの企画。
2~3か月に1度くらいの頻度で上演しているらしい。
いま通っている語学学校には観劇が趣味の先生がいるので、
記事を見つけるやいなやさっそく聞いてみた。
すると「知ってるわ、おもしろかったわよ!!あなた行くべきよ!」などと詳細を教えてくれたので、行ってみた。
場所はこちら。
The Theatre Centre
Queen street West沿いにある、名前の通り教育的というか、芸術・演劇のアーティスト育成などを目指す、複合的な劇場。
わたしはこのストリートが好きなので、それだけでもうれしかったんだけど、入ってびっくり。
カフェが、とてもにぎわっている…!
開演30分までこの様子(わかりづらいけど)。
がやがやと超賑やか。
お酒を飲んだり、お芝居談義をしたり、新聞を読んでいるひともいる。堅苦しいことなく皆が思い思いに過ごしている。
わーアコガレ…!こういうところで働きたいんだよな…。
開演15分前にコールがかかり、入場。
もちろん、ドリンクもクッキーだって持ち込みしていい。しかも使い捨てカップじゃなくて、ちゃんとしたグラスだよ。
ステージはキャパ300は超えるかなり大きめの舞台。
チケット代はPWYC(Pay-What-You-Can)。
カンパみたいな感じで、自分の好きな金額を払う。このSecret Shakespeareという企画は商業的なものではなく、集まったお金はここの施設の活動に充てられるみたい(たぶん)
そして上演。
素舞台。最カミシモに向き合うようにして椅子が並ぶ。
演出挨拶。キャスト登場。ほぼ普段着。椅子にすわる。台本やドリンクを持っている。
なんと椅子はキャストの待機する場所だった。照明でアクティングエリアが照らされる。
つまり、2時間ハケないということ。
最初の一言目ではさすがにわからなかった。Shakespeareは実際自分が上演にかかわったことがある戯曲+αくらいしか知らないので、
でもすぐに役名がセリフの中に入っていたので、なんとかわかることができた。
もちろんほかのセリフはぶっちゃけよくわからない。
戯曲は「アントニーとクレオパトラ」だった。悲劇ものだ。
粗筋はなんとなく知っていたけど、実際に上演舞台を観るのはこれが初めてだった。
で、忘れちゃいけないのが、このキャストたちは今日が「初稽古」のはずなのだ。
最初の2~3シーンは普通に進んでいたものの、セリフを忘れたり、出とちるキャストがちらほら。。。。
実は演出のひともキャストに入っていて、演出は台本まるまる持って舞台に立っていた。たぶん、急遽出られなくなったキャストがいたのかも。
カミテにはやはりプロンプが待機していて、キャストはセリフを思い出せないと
「LINE!」と言ってプロンプターからセリフを飛ばしてもらう。
なるほど、そう言うんだ。。
「アントニーはどこなの?」というクレオパトラのセリフで、アントニーが出とちったものだから、「いま、彼そこにいたわよね?」というアドリブで笑いが起きる。
ほかにも、前半は遅れて入場した観客がいたんだけど、ちょうど従者が何かアントニーに報告するシーンで入っていたものだから
「また従者か…入ってきなさい」みたいなアドリブも入っていた。
なんともインプロっぽい感じ。。。
でもそういったアドリブのせいだけでなく、悲劇の割には終始観客の笑いが多い舞台だったのではと思う。
もともと悲劇って、客観的にみるとものすごく喜劇的だったりするのが魅力の一つである。(シェイクスピアはそういった人間の行動・洞察を戯曲化しているので本当に天才だと思う。)
しかも、日本人よりも舞台を客観視してみる傾向がつよいと思うわ、やはりこちらは。
アントニーが死にきれないシーンも、クレオパトラに抱かれて息絶えるシーンも笑いが起きていた。(死にきれないシーンは、アントニー役の人も多分狙っていた演技だったけど。。笑)
演出というよりかは、前半のお客さんの雰囲気に影響された芝居だったように感じた。
まあでも、それを考慮してもしなくても、とても面白い舞台だった。
やはり、初稽古で初日を迎えるという緊張感が良いスパイスになっていたと思うし、
役者同士のやりとりは新鮮で、ライブ感という演劇の醍醐味を感じることができた。また、キャストはオーディションで集まった人だけあって、クレオパトラの人がとてもお芝居が良かった。セリフを忘れても、感情は途切れさせない集中力は本当に勉強になった。
従者?がクレオパトラの美しさを表現するあの有名なシーンも印象的だったし、
蛇にかまれるシーンは蛇を人の腕で表現していて、普段着かつ素舞台という限られた演出空間の中で、なんとも艶めかしいシーンになっていた。一言で言ってかなり好みの舞台でした。
企画自体とても面白いものだったので、制作としても勉強になったし。
かなりルンルンで帰路につきました。
ちなみに語学学校の先生が観た回は「トロイアスとクレシダ」で
キャストはほぼプロンプいらずのパーフェクトな回だったらしい。
その時によって全然違うのね。良いね。
日本に帰るまでにあと2~3本は上演してくれたらうれしいなぁ。
十二夜を観たかったけど、今調べてみたら、なんと初回に上演してしまっていた。。
観たかった~~~(´;ω;`)
うーん。冬物語に期待!
にしても、Secret Shakespeareのこのメインビジュアル、
ヨリックの頭蓋骨をみて、モノローグを語るハムレットだと思うんだけど、
ハムレットが座っているのはお墓ではなく、トロントを象徴するCNタワーだ。
なんて素敵デザイン。。。
そして、今回の劇場を見て、わたしの野望がさらに膨らんでしまった。
こんな空間を作りたい。という思いがさらに大きくなってしまった。
無論、ここはたぶん助成金やら団体や政府の出資が入っているんだろうけど。
カフェやバーと併設の劇場。日本だとなかなかいい場所に出会えない。
世田谷のAPOCシアターと台東区のSOOOdramatic!を足した感じが理想なんだだけど…。
(どっちもここ数年で使って記憶が新しいという理由もあるけど。)
通常のカフェだかbarももっとにぎわっていたほうがいい。日本ではBOOKカフェが人気が出てきているんだから、それをもっと演劇よりにできたら良いんだけどな。
というか、わたしはわたしの知る演劇人たちに使ってほしいのだ。もっと気楽に、のびのびと表現することができる場所を提供したいしなによりみんなの活躍をこの目で見ていたい。大学時代の同志も、それ以降に知り合った役者仲間も。
稽古場に使ってもいいし、疲れたら隣のバーに移動してカウンターに座って、ちょびちょびとお酒を飲めばいい。
演劇に疲れても、結局お酒の肴は演劇のお話で。
お客さんももちろん自由。観劇前の一杯、観劇後の一杯。
理想的過ぎるだろうけど、そんな空間を作れたらいいな。
わたしの夢が、ここには詰まっていた。
を観た。
BlogTOを見てると「Shakespeare」の文字。
こちらに来るとき。「シェイクスピアが上演されていたら絶対に見たい!」と思っていたので、
記事を見てみるとなんとも興味深い企画。
キャストは1か月ほど前に戯曲を与えられるが、顔合わせ・初稽古はなんと当日の朝。
そこから12時間ほど稽古をし、その日の夜に上演。
観客には戯曲を知らせず、上演開始キャストのセリフの一言目でなんの戯曲かがわかるという。。
世界中に知られているシェイクスピアの戯曲だからこそできるこの企画。
2~3か月に1度くらいの頻度で上演しているらしい。
いま通っている語学学校には観劇が趣味の先生がいるので、
記事を見つけるやいなやさっそく聞いてみた。
すると「知ってるわ、おもしろかったわよ!!あなた行くべきよ!」などと詳細を教えてくれたので、行ってみた。
場所はこちら。
The Theatre Centre
Queen street West沿いにある、名前の通り教育的というか、芸術・演劇のアーティスト育成などを目指す、複合的な劇場。
わたしはこのストリートが好きなので、それだけでもうれしかったんだけど、入ってびっくり。
カフェが、とてもにぎわっている…!
開演30分までこの様子(わかりづらいけど)。
がやがやと超賑やか。
お酒を飲んだり、お芝居談義をしたり、新聞を読んでいるひともいる。堅苦しいことなく皆が思い思いに過ごしている。
わーアコガレ…!こういうところで働きたいんだよな…。
開演15分前にコールがかかり、入場。
もちろん、ドリンクもクッキーだって持ち込みしていい。しかも使い捨てカップじゃなくて、ちゃんとしたグラスだよ。
ステージはキャパ300は超えるかなり大きめの舞台。
チケット代はPWYC(Pay-What-You-Can)。
カンパみたいな感じで、自分の好きな金額を払う。このSecret Shakespeareという企画は商業的なものではなく、集まったお金はここの施設の活動に充てられるみたい(たぶん)
そして上演。
素舞台。最カミシモに向き合うようにして椅子が並ぶ。
演出挨拶。キャスト登場。ほぼ普段着。椅子にすわる。台本やドリンクを持っている。
なんと椅子はキャストの待機する場所だった。照明でアクティングエリアが照らされる。
つまり、2時間ハケないということ。
最初の一言目ではさすがにわからなかった。Shakespeareは実際自分が上演にかかわったことがある戯曲+αくらいしか知らないので、
でもすぐに役名がセリフの中に入っていたので、なんとかわかることができた。
もちろんほかのセリフはぶっちゃけよくわからない。
戯曲は「アントニーとクレオパトラ」だった。悲劇ものだ。
粗筋はなんとなく知っていたけど、実際に上演舞台を観るのはこれが初めてだった。
で、忘れちゃいけないのが、このキャストたちは今日が「初稽古」のはずなのだ。
最初の2~3シーンは普通に進んでいたものの、セリフを忘れたり、出とちるキャストがちらほら。。。。
実は演出のひともキャストに入っていて、演出は台本まるまる持って舞台に立っていた。たぶん、急遽出られなくなったキャストがいたのかも。
カミテにはやはりプロンプが待機していて、キャストはセリフを思い出せないと
「LINE!」と言ってプロンプターからセリフを飛ばしてもらう。
なるほど、そう言うんだ。。
「アントニーはどこなの?」というクレオパトラのセリフで、アントニーが出とちったものだから、「いま、彼そこにいたわよね?」というアドリブで笑いが起きる。
ほかにも、前半は遅れて入場した観客がいたんだけど、ちょうど従者が何かアントニーに報告するシーンで入っていたものだから
「また従者か…入ってきなさい」みたいなアドリブも入っていた。
なんともインプロっぽい感じ。。。
でもそういったアドリブのせいだけでなく、悲劇の割には終始観客の笑いが多い舞台だったのではと思う。
もともと悲劇って、客観的にみるとものすごく喜劇的だったりするのが魅力の一つである。(シェイクスピアはそういった人間の行動・洞察を戯曲化しているので本当に天才だと思う。)
しかも、日本人よりも舞台を客観視してみる傾向がつよいと思うわ、やはりこちらは。
アントニーが死にきれないシーンも、クレオパトラに抱かれて息絶えるシーンも笑いが起きていた。(死にきれないシーンは、アントニー役の人も多分狙っていた演技だったけど。。笑)
演出というよりかは、前半のお客さんの雰囲気に影響された芝居だったように感じた。
まあでも、それを考慮してもしなくても、とても面白い舞台だった。
やはり、初稽古で初日を迎えるという緊張感が良いスパイスになっていたと思うし、
役者同士のやりとりは新鮮で、ライブ感という演劇の醍醐味を感じることができた。また、キャストはオーディションで集まった人だけあって、クレオパトラの人がとてもお芝居が良かった。セリフを忘れても、感情は途切れさせない集中力は本当に勉強になった。
従者?がクレオパトラの美しさを表現するあの有名なシーンも印象的だったし、
蛇にかまれるシーンは蛇を人の腕で表現していて、普段着かつ素舞台という限られた演出空間の中で、なんとも艶めかしいシーンになっていた。一言で言ってかなり好みの舞台でした。
企画自体とても面白いものだったので、制作としても勉強になったし。
かなりルンルンで帰路につきました。
ちなみに語学学校の先生が観た回は「トロイアスとクレシダ」で
キャストはほぼプロンプいらずのパーフェクトな回だったらしい。
その時によって全然違うのね。良いね。
日本に帰るまでにあと2~3本は上演してくれたらうれしいなぁ。
十二夜を観たかったけど、今調べてみたら、なんと初回に上演してしまっていた。。
観たかった~~~(´;ω;`)
うーん。冬物語に期待!
にしても、Secret Shakespeareのこのメインビジュアル、
ヨリックの頭蓋骨をみて、モノローグを語るハムレットだと思うんだけど、
ハムレットが座っているのはお墓ではなく、トロントを象徴するCNタワーだ。
なんて素敵デザイン。。。
そして、今回の劇場を見て、わたしの野望がさらに膨らんでしまった。
こんな空間を作りたい。という思いがさらに大きくなってしまった。
無論、ここはたぶん助成金やら団体や政府の出資が入っているんだろうけど。
カフェやバーと併設の劇場。日本だとなかなかいい場所に出会えない。
世田谷のAPOCシアターと台東区のSOOOdramatic!を足した感じが理想なんだだけど…。
(どっちもここ数年で使って記憶が新しいという理由もあるけど。)
通常のカフェだかbarももっとにぎわっていたほうがいい。日本ではBOOKカフェが人気が出てきているんだから、それをもっと演劇よりにできたら良いんだけどな。
というか、わたしはわたしの知る演劇人たちに使ってほしいのだ。もっと気楽に、のびのびと表現することができる場所を提供したいしなによりみんなの活躍をこの目で見ていたい。大学時代の同志も、それ以降に知り合った役者仲間も。
稽古場に使ってもいいし、疲れたら隣のバーに移動してカウンターに座って、ちょびちょびとお酒を飲めばいい。
演劇に疲れても、結局お酒の肴は演劇のお話で。
お客さんももちろん自由。観劇前の一杯、観劇後の一杯。
理想的過ぎるだろうけど、そんな空間を作れたらいいな。
わたしの夢が、ここには詰まっていた。


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