BIRTHDAY BALLOON

トロントに来て一つ目の目標、「小劇場に行く」。


トロントは世界でも有数のTHEATERが有名な街です。
わたしがトロントに渡航先を決めたのもこの理由からです。

ですが、海外で観劇どころか、海外旅行もほぼ経験のなかったわたし。
「大きい劇場ならまだしも、小さい劇場でちゃんとチケットを英語で買えるのかしら…」
というしょうもない悩みから始まりました。





劇場やお芝居をいくつか探しているうちに気になったのがこの芝居。


BIRTHDAY BALLOON
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Factory theartreという劇場の演劇祭(The Toronto Fringe Festival)があり、その演目の一つでした。

見ての通り、男女二人芝居。
一応、わたしも近い将来男女二人芝居をやるプランがありまして。そのお勉強もかねてでした。



海外初観劇。
寒さをこらえて劇場につくと。。。(この日は記録的な寒さで体感温度-30℃、、、)


なんかお祭りっぽい。下北演劇祭的な?

まずは劇場の隣に作られた、簡易ブースみたいなところに連れてゆかれ、チケットを入手。
名前を言ってお金を払うだけ。ほっ。
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あまり写真は撮れなかったのですが、ビールやジュース、軽食なども売ってました。
(下写真右側)
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そして当日制作のおばさまがめっちゃフレンドリー。写真右前のおかたです。


この日はBIRTHDAY BALLOONだけでなくほかの演目も上演していて、どのラインに並べばいいかわからず、おずおずしていたら
「あなたは何を見る予定なの~?」と聞かれ、
「BIRTHDAY BALLOONなら、この列が行った後に呼ぶからちょっと待っててね~」
と言われました。


ああ、そうそうこの雰囲気。だれもが気楽にお芝居を見に来てる感じ。
受付がリラックスできる場所だとうれしいよね。ここの劇場は居心地がいいから行きやすい、とかわたしは結構好きなのです。だからちょっとしたカフェとかロビーとかある劇場は大好き。大きい劇場なら軽食があるのは普通ですが、小劇場だと「観るだけの場所」になってしまうことが多くて。

いや、もちろん演劇を見に来ていることが第一なのですが、わたしの所属していた団体が、前後の雰囲気もパフォーマンスの良し悪しを左右するような不思議なパフォーマンスで。
劇場の雰囲気も大事な要素の一つなのです。



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今日だけでこんな演目がたくさん。マチソワどころかダブルソワレ(造語)でしたね。



そんなこんなで開場。
入場受付はなんとスマホでぽちっと。名前を告げるとスマホで検索され、入場手続きが完了します。進んでる…!(取り入れよう。)

しかも二人体制で名前チェック&入場でした。いいなあ。
日本でやるなら前売り券の割合を増やさなくてはいけないけど。




そして客席へ。


既視感。IMG_4302


日本の小劇場と変わらない!!!!!!
奥行きがない上野ストアハウスみたいな。
謎の安堵感。


5分前アナウンスなども特になく、ゆるゆると照明が落ち、ステージが始まる。

お話は、夫が浮気をして出てゆき、最後の話し合いをしに妻のもとへ訪ねる、というところから始まります。
ぶっちゃけ5割も理解できませんでした。。。はあぁ…。
なので細かく説明はしません。この説明だと全然面白そうに聞こえないでしょうが、気にしません。


でもやっぱり会話のスピードが日本より断然早い。リズミカル。言い合いのシーンが多いということもあるのかもしれないけど、長い間妻がまくしたてるシーンがあって、
もしこれを日本語で上演するとしたら、ほんと昔の西洋戯曲みたいになっちゃうのかなーとか思ったり。3ページくらいはあったんじゃないか??



印象的なシーンの一つは料理を作って二人で食べるシーン。
ベランダかポーチらしきところで大喧嘩をしたあと、部屋の中へ入って二人がいったん落ち着く。
妻が(本当に)料理を料理をし始め、別れる前のように世間話をしながらくちゃくちゃ食べる。それはそれは何事もなかったように。
すると突然妻の一言で夫が怒り、皿ごと料理を吹っ飛ばす。そのキーになるセリフを逃してしまったのがまじでくやしい。。。あとこれを書いているのは1か月半後のため、記憶もあやふや…。

英語もっと勉強します。。。


あと、もう一つタイトルの「BIRTHDAY BALLON」。

これって子どもの誕生日に飾ってある、あの風船のことです。
最後の最後のシーンでようやく使われます。
妻は怒り狂ったり、泣き叫んだりするのだけどやはり夫を愛していて、強引にキスや身体を迫るシーンもありました。

夫がついに去り、がらんとした部屋に一人ぼっちになった妻。

飾ってあった一つのBIRTHDAY BALLOON。
妻はそれをそっと取ると結んでいた栓をほどき、ぷしゅーっと空気を抜き始めます。
その抜き始めた空気を嗅ぎ、顔全体に擦り付けるように味わう。
夫が残した、最後のかおり。キスをしているような、頬ずりをしているような。

とても官能的で、心寂しいシーンでした。




終演後は次の団体が同じステージで上演するため、そっこー片付けてました。
客出しとかもちろんなし。



平日の極寒の日だったせいか、お客さんはキャパの半分くらいの入りでした。
ちょっと身内感もあったので、そんな部分も日本と同じだな、と感じてしまいました。

そんなこんなで、わたしの初観劇は終了。



1か月に2~3本は観たいなと思いつつ、稼ぎがないのでなかなかむずかしい。
でもチケット・入場システムやこんな形のfestivalもあるんだーと勉強になった一日でございました。

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